北朝鮮は今月11日、党代表者会議にてキム・ジョンイルを'永遠の総書記'とした。これは2年前党代表者会の先例に従ったものと見られ、キム・ジョンイル死亡以前の計画のどおりに進められた可能性が高い。キム・ジョンイルは2010年9月に開かれた党代表者大会でキム・イルソンを党と革命の永遠の首領とし、朝鮮労働党をキム・イルソンの党と明確化することで首領に対する忠誠心を示し、首領の思想と偉業の継承を名分とし総書記に再推戴した。 <労働新聞>によるとキム・ジョンイルの最大の業績の一つは労働党をキム・イルソン思想と偉業を継承する首領の党として、唯一思想で武装し唯一の指導体系が明確に示された党としたことである(2012.3.14労働新聞). キム・ジョンイル死後初めて行われる今回の党代表者大会でキム・ジョンイルを労働党の象徴であり永遠の総書記にし、その権威と後光により党の実質的な指導者としての地位を固めることが今回の党代表者会の目的である。

業績、経験が不足しているキム・ジョンウンは父であるキム・ジョンイルを党の永遠の総書記に推戴し、その遺訓により団結の中心、指導の中心となる根拠を準備したと言える。 北朝鮮は最近になって"敬愛するキム・ジョンウン同志は偉大なキム・ジョンイル同志の生き写しだ...偉大な指導者キム・ジョンイル同志は不滅の思想と業績で永生し、将軍様自身であるといっても過言ではない敬愛するキム・ジョンウン同志の領導とともに永生される"と強調している。これはキム・ジョンウンの政治経験と能力不足を現したスローガンでありキム・ジョンウン自身が先代首領により用意された道から抜け出せないことを意味している。よって“キム・ジョンイルの革命遺産”を守るため名分を統治の原則として活用するものと見られる。

そして、キム・ジョンウンが就いた'労働党第1書記'という新しく作られた職位で彼が党の最高責任者としての役割を正しく遂行しようとするなら労働党規約の改正を通した法的根拠が必要である。 <朝鮮中央通信>は11日党代表者会で<朝鮮労働党規約改正について>、<組織問題について>に対する議定が決定されたことを明らかにし、総書記が兼ねる党中央軍事委員会委員長職を労働党第1書記のキム・ジョンウンが党規約の改正を通じて担うものと見られる。

この他にも、キム・ジョンウン労働党第1書記は12日開催される最高人民会議で国家の最高主権機関の国防委員会委員長職も継承するものと予想される。キム・ジョンウンの国防委員会委員長継承のための根拠はすでに北朝鮮の公式メディアを通じて示唆されている。“ウリ（私たち）式国家政治体制は国家機構体系として先軍の原則を徹底的に具現化する国家政治体制である。ウリ式国家機構体系は国防委員会を国家主権の最高国防指導機関とする国防重視の国家機構体系であり、国防委員会委員長は国家の最高指導者として全ての武力の最高司令官になっている。” (“政治法律研究” 2011年4号、“ウリ式国家政治体系の本質的特徴”)で言及したことは言い替えれば、最高司令官が国家の最高指導者の国防委員長の職責を自動的に兼任することを正当化する論理と言える。12日に開催される最高人民会議でキム・ジョンウンを国防委員会委員長に任命する形式的手続きが行われるだろう。
 

<統一ビジョン研究所>

번역=나카무라 슈토  shuto0715@hanmail.net

<저작권자 © 유코리아뉴스, 무단 전재 및 재배포 금지>